当治療院の特徴ってなんだろう
かれこれ鍼灸院を営み20年以上経ちます。
未だ多くの人にとってよくわからないのが鍼灸の実態なのかもしれません。
私自身、常に理解されやすくするにはどうすればよいのか考えているのですが、
反面、なかなかわかりにくいよねって諦めもしてしまいます。
なぜなら、体調の底上げが得意な療法なので、未経験の方にとってイメージをわかせにくいからです。
長年鍼灸という分野が存在しながら(2000年の歴史があり廃れないのってとてもすごい!)
メジャーになり切れないのは、自分の不調に向き合いじっくり付き合うというじれったさが
現代の人の感覚に合わない点も大きいのではないかと思います。
鍼灸はその方の治癒力を上げるお手伝いをし、根本を整える療法です。
即効性を期待すると、期待外れになるかもしれません。
「腰が1回で治った」とか「首が回らなかったのが鍼を1回したら回るようになった」
とおっしゃる方もいますが、実は、改善したというよりは、対症療法的に良くなったという
とらえ方をされた方が正しいかと思います。本当の改善を求めるのなら、痛みが取れても
粘り強く向き合い、根本的な部分までアプローチする必要があります。
(ここの理解の相違が「繰り返す」という表現になります)
多くの場合、長年のクセや習慣から起きているため、根本的解決には時間がかかり、
その方の私生活での改善点も視野に入れる必要があります。
そして不調の多くは複合的な要因が絡みあっています。例えば日常の姿勢、筋肉の衰え、
または過度な局所的負荷、精神的ストレス、加齢、食生活、思考パターン、環境要因etc。
当治療院は例えば○○に特化した・・・とか、徹底的に改善ポイントを洗い出し、必ずあなたのお悩み解決します。とか、そういったインパクトの強いものはありません。実はこれが売りなのかもって最近思います。まあ、特化というか得意とかはもっとアピールしてもいいのかなって思うところもありますが、身体を分析して指導してっていうのは、今まで治療院をやってきた流れやお客様の感じからして合わないのかなあと思ってます。(やろうとしたこともあるけど続かなかった)モチベの高いクライアントさんには分析指導はいいでしょうし、一定数需要はもちろんあると思っていますが、逆にそこまではしんどいなって方も多いと思います。
もしかしたら、これを読んで、「私今本気で治したいって思っているのに・・・」って反感を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。でも、私の感覚では、よっぽど将来何か明確な目標とかない限り、しっかりしたプログラムをきちんと長年実践できる人は本当に一握りです。
例えば、人は短距離走の走り方をずっとはできません。自分の身体とは一生付き合っていかねばならず、ある期間集中して整えたとしても、その後年齢を重ねていくことでまた身体も変わり、問題も変わっていきます。そもそも、根本的に持っているクセって、なかなか変わらないものです。私は、それは個性ととらえ、撲滅の発想よりも上手に付き合っていけばいいのではないかと思っています。
そう考えると、緩やかに整えて行けばよいのかなと思っています。長距離走の感覚、またはゆっくり歩くような感覚でリラックスして身体と向き合うのがいいのかなって。
当治療院はマンツーマンなので、個々に改善にむけてのアドバイスは当然しています。そして、日常に取り入れたらよい運動法や身体の使い方も、お伝えしています。その内容は、なるべく簡単で、日常生活にそれほど負担のないレベルにしています。なぜなら、できることを続けていくことが、1番大事だと思うからです。例えるなら歯磨きする負担くらいです。ですから、当然すぐにはかわりません。しかし、一回にすると些細でも、続けることによって少しずつ改善へ向かっていく方をこれまで何人も見てきました。
それは、年齢問わず、当治療院に来られるくらいの健康状態の方なら、十分可能なのです。
私自身は多くの人と同じ三日坊主タイプでしたが、こうしてお客様と向き合っていくうちに、「続けることのすごさ」をたびたび感じてきました。私は何でも続かないんだよねっておっしゃる方、本当に変えたい、またはなりたいってことは、気長に続けることが何より大事です。当治療院はゆっくりと快適な身体を手に入れてきた方が多く、そこに確信をもって取り組んでいる施術者がいるのが特徴かと思います。来院当初、本当につらい症状の場合は一週間に1回くらい、多くの方は10日~二週間に一回くらいをしばらく続けることをお勧めします。安定している時は3~4週間に1回くらいをお勧めしています。
当治療院は、あくまでお客様主体で次の予約をとっていただいています。
ライフワークに組揉んでいただくと、日常生活が快適になり、生活の質も上がります。
鍼灸は、多くの不定愁訴を改善に導くと思っています。ぜひ、気にかかる方はまずご相談ください。