正月明けは「気合」より「整える」|なんとなく不調を感じる理由と体の整え方
名古屋・伏見エリアの鍼・灸・指圧の治療院『Lighpe(ライペ)』です。
年が明けて営業を始めると、体調不良による予約キャンセルが出たり、急な来院が増えたりします。
正月明けは、だいたいいつもそんな流れで、現場もバタバタしがちです。
「風邪ではないんですけど、なんとなく調子が悪くて」
「はっきりした不調はないけど、体が重い感じがして」
正月明けは、こうした声をよく耳にします。
どこが悪いと言えるほどではないけれど、いつもとは少し違う、“言葉にしづらい不調”を感じている方が多い印象です。
実際、こうした感覚は多くの方に起きていて、正月明けならではの、ごく自然な反応だと感じています。
正月は意外と休めていない?休みすぎでも体は調子を崩します
「お正月はゆっくりできましたか?」とお客様にお聞きすると、
実は「全然休めなかったです」と笑われる方も少なくありません。
特に、家族やお孫さんを迎える側の立場の方は、食事の準備をしたり、あれこれ気を配ったりして、
気づいたらずっと動いていた、という方も多いと思います。
ご本人としては、そこまで無理をしているつもりはなくても、正月が終わった頃に、どっと疲れが出てくる。
そういうケースは、毎年のようにあります。
一方で、普段仕事でよく動いている方からは、「休みに入ったら、逆に体が重くなった」
そんな声を聞くことも多いです。
動かない時間が増え、活動量や食事のリズムが変わると、体の感覚が少しずつズレてくることがあります。
面白いことに、「仕事をしている時の方が体調が良い」と感じる方も少なくありません。
正月明けの体調不良は、休めていない疲れが出ている場合もあれば、逆に、休みすぎたことで調子を崩している場合も、
どちらも起こりやすいのだな、と感じています。
正月明けの不調と生活リズム
こうした不調には、生活リズムの変化が大きく影響していると感じています。
年末年始は、夜更かしが続いたり、朝ゆっくり起きたり、食べる時間が不規則になったり。
「正月くらいはいいかな」と思っていたことが、じわじわ体に響いて、あとになって「あれ?」と出てくることもあります。
施術をしていて感じるのは、生活リズムが乱れている時ほど、自律神経が不安定になりやすい感じがあり、体調が日によって変わりやすい、ということです。
毎日同じ朝食を食べたり、同じ流れで準備をしたり。
そうしたルーティンがあると、毎回考えなくても体が動く分、余計なエネルギーを使わずに済みます。
その結果、体だけでなく気持ちも落ち着きやすく、疲れが溜まりにくかったり、
体調の波が大きくなりにくい方が多い印象ですね。
正月明けは、こうした普段の動きや習慣が崩れているタイミング。
だからこそ、「なんだか気合が入らない」「本調子じゃない」と感じるのは、決して気の持ちようだけではなく、
体としてもごく自然な反応なんですね。
「さあ、新年だから頑張らなきゃ」と気持ちが先に立ちがちですが、
体は必ずしもそのスピードについてきてくれるわけではありません。
今はまだ、体が少しずつ整っている途中。いきなりフル稼働に戻そうとしなくても大丈夫です。
数日かけて、ゆっくり日常のリズムに戻していければ、それで十分ですよ。
「気が抜けたあと」に出る不調
もうひとつ、正月明けの不調でよく感じるのが、
「気が抜けたときに、体の不調が出やすい」ということです。
年末まで忙しく走り切って、「やっと一区切りついた」とホッとしたときに、
それまで感じにくかった疲れや違和感が、表に出てくることがあります。
不思議なことに、人は頑張っている間は、多少の無理があっても乗り切れてしまうものです。その分、体の声が後回しになりがちで、実際には、体が無理を引き受けてくれているだけ、 ということも決して珍しくありません。
だからこそ、「倒れていないから大丈夫」ではなく、「今は少し整えた方がよさそうかな」と立ち止まることも、体にとっては大切なタイミングなのだと思います。
気持ちの問題として、心療内科的なアプローチや薬に頼る前に、体の巡りや緊張を見直すだけで、
「あ、少し楽かも」と感じる方もいらっしゃいます。
例えば、以前紹介した「太衝(たいしょう)」というツボを押して足元から緩めると、リラックスしやすくなる方もいます。
ホッと一息つける時こそ、こうした「整えるケア」を特におすすめしたいですね。
体のサインに気づける人が増えています|定期的に整えるという選択
定期的に通ってくださっている方を見ていると、
共通しているのは「自分の体の変化に気づく力」が育っていることです。
「体のどこかが痛くなってから来る」というよりも、
「なんとなく、このままだと調子を崩しそうだから、今のうちに整えておこう」
そんな感覚で来院される方が増えていき、前もって次回予約を取ってくださいます。
もちろん多くの方は、最初からそうだったわけではありません。
過去に痛い思い、つらい経験をした方ほど、「もうあんな目にはあいたくない」と
体のサインを見逃さないように、早めにケアする選択をされている印象があります。
当院に来ていただいた時は、その時の体の状態を一緒に確認しながら、今はどんなケアが合いそうか、
どんなペースが無理がなさそうかを、共有していく作業をしていきます。
治療院は、あくまでサポート役。
無理に通い続ける必要はありませんし、「こうしなければいけない」という決まりもありません。
ご自身の体に目を向けるきっかけとして、必要なときに、必要な形で使ってもらえたら、十分だと感じています。
正月明けに感じる「なんとなく不調」は、 弱さでも、怠けでもありません。
「今はそういう時期なんだな」と受け止めて、
自分の体に目を向けて整えてみるタイミングとして、大切にしてもらえたらと思います。
下記のブログで、太衝(たいしょう)」というツボを紹介しています。
合わせてぜひ読んでみてくださいね。